4−6(ドライスの物語)
ドライスはシャウプ副将軍に連れられ、少女を紹介された。少女はガルデンの王女グレーヌ・ガルデンと、副将軍に紹介された。
「では、厳しく取り調べをしてくだされ」
ガルデンからの亡命者であるシャウプはそう言い、部屋の端に下がった。
数刻後、一通りの調べはついた。少女は終始、無言であった。少女の瞳は、副将軍をじっと見つめていた。
少女には気品は感じられない。手先も荒れている。器量はそうは悪くないのではあるが。
そして、一月後にはグレーヌ姫が統治府に捕らえられているという噂と、姫が亡命したという噂がガルデンに流れていた。
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