大工さんと自転車の癒着を考える
高校生の頃は、自転車通学をしていた。1ヶ月の間に何度も自転車にパンクの修理をしに行く事態に陥ったことがあった。その時に思い始めたことだ。
自転車商にいき、修理をしてもらっていると、パンクの原因が分かることがある。たまたまその日のパンクの原因は、〈釘〉だった。大工さんが家屋を組み立てるときに使用するあの〈釘〉である。その日以来、家屋建築現場を通るときは非常に注意して走行するようにしていた。
またある日、パンクをした。その時の原因も〈釘〉だった。だが、その日は建築現場の側を通行した記憶はない。通常の釘よりも錆びた釘だった。
ここで思いついた結論は、釘をばらまく大工さんと、それにより自転車などのタイヤのパンクを修理する自転車商の癒着である。今まで十数の自転車商で直してもらったが、儲かっている自転車商を見たことがない。ならば、彼らはどのように生計を立てているのか? きっと一部の心ない大工さんに飲み代を提供する代わりに、〈釘〉をばらまいてもらっているのであろう。むろん、積極的に〈釘〉をばらまいてもらっているわけではないだろう。建築現場から自宅などに移動する際の移動中に〈釘〉が落ちないようにする防護処置を完全なものにしない、という消極的なバラ撒き方が採用されることが多いのだろう。
だからこそ、まったく大工さんの姿を見ないまま〈釘〉でパンクをすることになったのだと思う。恐ろしいことである。(2001/02/18)
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