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私の好きな短歌

 これは「伊勢物語」の最終方面に出てくるものです。

  「いつかいくみちとはかねて
   きゝしかときのふけふとは
   おもはさりしを」

 と詠まれています。
 漢字交じりになおしますと、

  「いつか行く道とはかねて
   聞きしかど昨日今日とは
   思はざりしを」

 とされています。

 この歌は、私の好きな歌の一つです。大学の入試を受けるころに、好んで読んでいたのが「伊勢物語」だったのです。で、意味の解釈です。現代語に無理に訳そうとすると、もとの歌の持つパワーというか雰囲気が減少するけど、まぁかまわず訳してみましょうか?

  「いつか行く道(あの世への道)とは
   聞いていたが、まさかそこを通るのがこんなに(昨日や今日のような)早くとは
   思わなかったなぁ」

 という感じになります。もちろん、他にも隠れた深い意味もあるでしょう(そうだっけ?)。


 ちなみに右のイメージは影印本から読み込ませたものです。

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